-
- 字引
字引
必須情報
魔術
この世界では、言葉が魔力を持っている。
言葉や名前に宿るものを魔力と呼ぶ。魔術は魔力を源とし、魔力は神の力を源とする。
神の力を魔力(言葉)で借り受け、奇跡として顕現させたものを魔術と呼ぶ。
感情は魔力を左右しない。人為によって魔術を左右できる方法は、呪文のみである。
冷静さを失った瞬間、その魔術は綻びてゆくだろう。
魔術を使うことのできる人間を魔術師と呼ぶ。
言葉や名前に宿るものを魔力と呼ぶ。魔術は魔力を源とし、魔力は神の力を源とする。
神の力を魔力(言葉)で借り受け、奇跡として顕現させたものを魔術と呼ぶ。
感情は魔力を左右しない。人為によって魔術を左右できる方法は、呪文のみである。
冷静さを失った瞬間、その魔術は綻びてゆくだろう。
魔術を使うことのできる人間を魔術師と呼ぶ。
真名と字
魔術師に必要な三柱と呼ばれているものが
「天命」「人智」「自分の存在」の三つである。
「天命」は人智の及ばない運命的な流れ・神の存在など。
「人智」は天命に逆らう人智、人為。人の存在など。
そして、その二つを持った自分という存在である。
真名によって天命を、字によって人智を結び、初めて魔術詠唱が可能となる。
”真名(マナ)”は、「天命」を自分と結ぶ役割をしている、自分の本当の名前。
全ての魔術は天命の力を借りているため魔術師が真名を知られるのは危険だが、
逆に知る者が一人もいなくなると魔力を失う。
他人につけられた名前でなければならない。(親など)
”字(アザナ)”は「人智」を表す、通り名のようなもの。
魔術師は自分の字に強い魔力を宿らせる為なるべく意味のある名前をつける。
何度つけ直してもよいが、知る者が多い程魔術的効力が上がる為一般的には長く使ったほうがよい。
自分でつけた名前でなければならない。
ちなみにあだ名、愛称という概念はよほど親密でなければ失礼に当たる。
とりわけ魔術師にとって、字は力を表すため、略さないで呼ぶことが礼儀となる。
「天命」「人智」「自分の存在」の三つである。
「天命」は人智の及ばない運命的な流れ・神の存在など。
「人智」は天命に逆らう人智、人為。人の存在など。
そして、その二つを持った自分という存在である。
真名によって天命を、字によって人智を結び、初めて魔術詠唱が可能となる。
”真名(マナ)”は、「天命」を自分と結ぶ役割をしている、自分の本当の名前。
全ての魔術は天命の力を借りているため魔術師が真名を知られるのは危険だが、
逆に知る者が一人もいなくなると魔力を失う。
他人につけられた名前でなければならない。(親など)
”字(アザナ)”は「人智」を表す、通り名のようなもの。
魔術師は自分の字に強い魔力を宿らせる為なるべく意味のある名前をつける。
何度つけ直してもよいが、知る者が多い程魔術的効力が上がる為一般的には長く使ったほうがよい。
自分でつけた名前でなければならない。
ちなみにあだ名、愛称という概念はよほど親密でなければ失礼に当たる。
とりわけ魔術師にとって、字は力を表すため、略さないで呼ぶことが礼儀となる。
言葉と信仰
魔術とは基本的に神の力を借りたり自然の力を借りたりするものである。
しかし、その神の存在を信じるものがいなくなる(=神の存在と神の名が結ばれない)ことで神の力が失われる。
身近なものでは雷・炎などの名もそうであり、縁遠いものでは誰も見たことのない神など。
古代ヨズア人は太古の信仰を持っていたが、千年前の戦争でウェンディアと尊華に侵略され、外界と接する事により弱体化した。
人が卵から産まれる、世界は地続きになっている等”時代おくれ”の現実離れした神話のせいで、ヨズアの神に懐疑的な民が増え徐々に魔力を失っていったからだった。
ウェンディアは”目に見えるものを信じる”宗教であり、
尊華は”嘘か本当か確かめようがない”ものを信じる宗教であったため、結果として栄えた。
「ヨズア国はバカのままなら滅びなかった」と、かつてウェンディアの英雄が言った。
なお、信仰は個人解釈や思想ではありません。
たった一人で信仰していればよいものではなく、
例えばですが「ウチの村ではこういう信仰があった」
「聖書で読んだ事がある信仰を改めて理解した」などの背景が必要です。
リアル世界でも皆さんのご家庭がどのような宗教に属しているのか考えてみるとわかりやすいかもしれません。
もちろん、宗教勧誘や他宗教の人と結婚したりなどの理由で人生の途中から改宗をする人もいます。
信仰を失う場合はキャラ個人の思想の中で自由にやっていただいて構いません。
ただし信仰を失った場合は、魔術が使えなくなります。
またキャラの『信仰』の数だけ宗教がある訳ではなく、
ウェンディアならウェンディア、尊華なら尊華の宗教があり、
その中で、数多くの神格・神話があるという解釈です。
キャラの背景や性格によって縁を感じる神は異なり、それがそのまま魔術適正となります
しかし、その神の存在を信じるものがいなくなる(=神の存在と神の名が結ばれない)ことで神の力が失われる。
身近なものでは雷・炎などの名もそうであり、縁遠いものでは誰も見たことのない神など。
古代ヨズア人は太古の信仰を持っていたが、千年前の戦争でウェンディアと尊華に侵略され、外界と接する事により弱体化した。
人が卵から産まれる、世界は地続きになっている等”時代おくれ”の現実離れした神話のせいで、ヨズアの神に懐疑的な民が増え徐々に魔力を失っていったからだった。
ウェンディアは”目に見えるものを信じる”宗教であり、
尊華は”嘘か本当か確かめようがない”ものを信じる宗教であったため、結果として栄えた。
「ヨズア国はバカのままなら滅びなかった」と、かつてウェンディアの英雄が言った。
なお、信仰は個人解釈や思想ではありません。
たった一人で信仰していればよいものではなく、
例えばですが「ウチの村ではこういう信仰があった」
「聖書で読んだ事がある信仰を改めて理解した」などの背景が必要です。
リアル世界でも皆さんのご家庭がどのような宗教に属しているのか考えてみるとわかりやすいかもしれません。
もちろん、宗教勧誘や他宗教の人と結婚したりなどの理由で人生の途中から改宗をする人もいます。
信仰を失う場合はキャラ個人の思想の中で自由にやっていただいて構いません。
ただし信仰を失った場合は、魔術が使えなくなります。
またキャラの『信仰』の数だけ宗教がある訳ではなく、
ウェンディアならウェンディア、尊華なら尊華の宗教があり、
その中で、数多くの神格・神話があるという解釈です。
キャラの背景や性格によって縁を感じる神は異なり、それがそのまま魔術適正となります
言葉の力
暴言に傷ついたり、愛の囁きに胸をときめかせたり、励ましに心が軽くなったり。
正式な呪文ではないので強制力はなくとも、これらも広義の魔術であるという事は、この世界の誰もが知っている。
正式な呪文ではないので強制力はなくとも、これらも広義の魔術であるという事は、この世界の誰もが知っている。
補足情報
呪術
これは魔術師でも一握りの者しか知らない禁忌の魔術である。
呪術をかける相手と同じ真名と字に改名した上、
人々から受ける呪言を溜め込む事で呪術師そのものを呪力装置として完成してゆく。
呪言とは端的に言うと負のエネルギーを持つ言葉の数々であり、
溜め込んだ呪言は多ければ多いほど強力とされ、
存在しているだけで相手の命を少しずつ蝕む事ができる。
呪術を認知した相手は1ロルごとに1d20をふり
合計値が増えるにつれて心身に変化を来たし、
100を超えるとロストする。
呪術師は相手が1d20をふるたびに1d25をふり、
100を超えるとロストし、
また、相手がロストした場合も同じくロストする。
広義ではこれも魔術であるが、便宜上呪術と呼び分けられる。
呪術をかける相手と同じ真名と字に改名した上、
人々から受ける呪言を溜め込む事で呪術師そのものを呪力装置として完成してゆく。
呪言とは端的に言うと負のエネルギーを持つ言葉の数々であり、
溜め込んだ呪言は多ければ多いほど強力とされ、
存在しているだけで相手の命を少しずつ蝕む事ができる。
呪術を認知した相手は1ロルごとに1d20をふり
合計値が増えるにつれて心身に変化を来たし、
100を超えるとロストする。
呪術師は相手が1d20をふるたびに1d25をふり、
100を超えるとロストし、
また、相手がロストした場合も同じくロストする。
広義ではこれも魔術であるが、便宜上呪術と呼び分けられる。
フルアーツ
腕、脚、胴体、内臓から血まで、体のすべてを機械化した騎士のことをこう呼ぶ。
破損部位から順にアーツに替えてゆく事で、最終的にこの状態になる者がいる。
命を落とさぬまま欠損部位が増えてゆき、医療行為よりも機械技術が勝る段階でフルアーツに移行する選択を提示されるのだと言う。
フルアーツ化するものはおよそ三ヶ月の時間をかけて、魔術的な儀式に則った魂の引き継ぎなどの準備を行う。
儀式の中で「記憶の多くを失う事になるが、最も忘れたくない事は何か」などを筆頭とした数え切れないほどの質問をされ、プロセスとしては人工知能学習に近い。
果たして脳や心臓をすげ替えても魂は残るのか、それはウェンディア王国の中で今でも論じられ続けている事のひとつだ。
本人の意思を無視したフルアーツ化、死んだ者のフルアーツ化は不可能である。
【フルアーツ化に伴う確認項目】・フルアーツへの移行費用はすべて騎士団が持つが、給料の支払いはそれをもって終了する。オイル等の消耗品、服、雑貨等の備品は担当整備士の裁量で買い与えられる。これにより全ての騎士にフルアーツ化へのチャンスを与える事ができている。・整備不可能となるまで騎士団の為に戦う、永久契約をするものとする。副業、恋愛などの自由はある程度保証されているが、フルアーツ化完了後に機械騎士寮意外での生活を送る事は禁じられる。・フルアーツ完了後の機械騎士は《尊厳死の権利》が認められる。やむを得ない事情がある場合は自らの手で生命活動を停止することもできるが、軍事的有用性が認められている場合、10年間は強制蘇生を行う場合がある。
破損部位から順にアーツに替えてゆく事で、最終的にこの状態になる者がいる。
命を落とさぬまま欠損部位が増えてゆき、医療行為よりも機械技術が勝る段階でフルアーツに移行する選択を提示されるのだと言う。
フルアーツ化するものはおよそ三ヶ月の時間をかけて、魔術的な儀式に則った魂の引き継ぎなどの準備を行う。
儀式の中で「記憶の多くを失う事になるが、最も忘れたくない事は何か」などを筆頭とした数え切れないほどの質問をされ、プロセスとしては人工知能学習に近い。
果たして脳や心臓をすげ替えても魂は残るのか、それはウェンディア王国の中で今でも論じられ続けている事のひとつだ。
本人の意思を無視したフルアーツ化、死んだ者のフルアーツ化は不可能である。
【フルアーツ化に伴う確認項目】・フルアーツへの移行費用はすべて騎士団が持つが、給料の支払いはそれをもって終了する。オイル等の消耗品、服、雑貨等の備品は担当整備士の裁量で買い与えられる。これにより全ての騎士にフルアーツ化へのチャンスを与える事ができている。・整備不可能となるまで騎士団の為に戦う、永久契約をするものとする。副業、恋愛などの自由はある程度保証されているが、フルアーツ化完了後に機械騎士寮意外での生活を送る事は禁じられる。・フルアーツ完了後の機械騎士は《尊厳死の権利》が認められる。やむを得ない事情がある場合は自らの手で生命活動を停止することもできるが、軍事的有用性が認められている場合、10年間は強制蘇生を行う場合がある。
読み物コンテンツ
おまけ要素です魔術/魔術師ってどれくらい希少なの?
まず、「言葉はすべからく魔術である」という設定に基づけば、言葉を話せるすべての人が魔術を使う事ができます。
でも魔術師は魔術を使う人ではなく魔術を生業にしている人
料理ができる人のことをすべて料理人というわけではないのと同じように、
魔術師は一種の専門性を持ちます。
現実世界で例えると、プログラミング言語を使うエンジニアと魔術言語を使う魔術師は少しに似てるかも
勉強すれば誰でも少しはできるようになるけど、PCの立ち上げ方を知らないお年寄りとかもいるし、小学生の天才とかもいるよね
そもそも識字率が高くないので、みんながみんな何かしらの信仰に基づいた便利な魔術を使える訳じゃない
学のない農夫でも必死の雨乞いが神に届いたりする可能性はいくらでもある
でもそれが偶然ではないと誰も証明できないだろう
ITも極めれば軍事利用をしたり、一国の機能を落とす事だって出来るだろう
魔術師っていうのはそういう人たちの事をいいます
ある程度の才能はたしかに必要かもしれないけど、
「生まれた時からなんかすごい魔力を秘めてて…」とかいう設定にしないかぎり大丈夫だと思う
あとは呪文を真似すればみんな同じ魔術が使えるようになるわけじゃないから
自分という媒体を介してどんな呪文が有効なのかの膨大なトライアンドエラーを繰り返しての訓練が想定される
そういった修行を経て魔術師になるわけだから、一見すると喋っただけで簡単に奇跡が起こせるように見えても下積みは結構地道です
それらの努力がかならずしも報われる保証もないので、この世界の人がみんなわざわざ魔術師という道を選ぶ事もない
魔術師が世界を牛耳っていて、魔術が使えない人は何もできないのか?と言うと…それもそうでもないのです。それぞれ役割を持って生きてる。
一般市民は振り回される時もあるかもしれないけど、わりと現実もそんなもんだと思う
魔術が使えない=敬虔ではない、神に愛されてない というわけでもないです
(でも不信仰な人が魔術師になるのは無理と断言できる)
でも魔術師は魔術を使う人ではなく魔術を生業にしている人
料理ができる人のことをすべて料理人というわけではないのと同じように、
魔術師は一種の専門性を持ちます。
現実世界で例えると、プログラミング言語を使うエンジニアと魔術言語を使う魔術師は少しに似てるかも
勉強すれば誰でも少しはできるようになるけど、PCの立ち上げ方を知らないお年寄りとかもいるし、小学生の天才とかもいるよね
そもそも識字率が高くないので、みんながみんな何かしらの信仰に基づいた便利な魔術を使える訳じゃない
学のない農夫でも必死の雨乞いが神に届いたりする可能性はいくらでもある
でもそれが偶然ではないと誰も証明できないだろう
ITも極めれば軍事利用をしたり、一国の機能を落とす事だって出来るだろう
魔術師っていうのはそういう人たちの事をいいます
ある程度の才能はたしかに必要かもしれないけど、
「生まれた時からなんかすごい魔力を秘めてて…」とかいう設定にしないかぎり大丈夫だと思う
あとは呪文を真似すればみんな同じ魔術が使えるようになるわけじゃないから
自分という媒体を介してどんな呪文が有効なのかの膨大なトライアンドエラーを繰り返しての訓練が想定される
そういった修行を経て魔術師になるわけだから、一見すると喋っただけで簡単に奇跡が起こせるように見えても下積みは結構地道です
それらの努力がかならずしも報われる保証もないので、この世界の人がみんなわざわざ魔術師という道を選ぶ事もない
魔術師が世界を牛耳っていて、魔術が使えない人は何もできないのか?と言うと…それもそうでもないのです。それぞれ役割を持って生きてる。
一般市民は振り回される時もあるかもしれないけど、わりと現実もそんなもんだと思う
魔術が使えない=敬虔ではない、神に愛されてない というわけでもないです
(でも不信仰な人が魔術師になるのは無理と断言できる)
阿吽・ΩΑ
真名と字、天命と人智、月と太陽、男と女……
この世に存在する全てのものは不完全であり、
陰と陽とが揃う時、より強大な力を得るという。
"誰かと誰かの陰陽が重なった一瞬、
口にした言葉すべてが強い魔術となり
世界を変えるほどの力を生み出し得るかもしれない”
そうして対になる者たちの関係を、
口を開く音「阿あ」、そして閉じる音「吽うん」から
尊華では「阿吽あうん」と呼び
文字のはじまり「Αアルファ」、
そして終わり「Ωオメガ」から
ウェンディアでは「ΑΩアルファオメガ」と呼ぶ。
どちらも古代ヨズア語を語源とする説があるが
根拠は見つかっておらず、
ヨズアでは阿吽かΑΩのどちらか好きなほう、
あるいは単に「魂を分かつもの」と呼んだ。
以下補足
その伝承は現実感を伴わぬ神話であると共に
魔術師達にとっては強い憧れであり、
それを得る事を人生の最終目標としてもおかしくない。
阿吽/ΩΑの関係を一語に言い換えることは不可能であり
それは親子や、双子、恋人、宿敵、友人、共犯者、師弟
はたまた、視線を交わしただけの名も知らぬ相手ですらある可能性もあるという。
魔術を修めようとする時、神との対話を試みる時
魔術師は神の賜る阿吽/ΩΑを探し求めずにはいられないのだ。
手紙すらも取り締まられ、繋がりの保証できないこの世界で
一期一会の出会いは須らく測りようもない宝。
従って、町中で突然に産まれる会話なども
この世界の人々にとって、何一つ珍しい事ではないのである。
メタ解説と雑感
「戦争中だけどイチャコラしてる場合か!?」
↑してる場合なんですよ。という意味であったりします。
後は現代人の感覚からすると知らない人にいきなり話しかけないよねー
でもロルの都合上無理しないといけない時もあるよねー。
なんて時に、進んで話しかけるような人は優れた魔術師だと思っていいし
そもそも全くおかしな事ではないのだよ。という意味でもあります。
クリエイターさんとかが「芸の肥やし」と言って
色々な経験をしてみるのと似たようなもんで。
言葉を理解するために世界を広げなければいけない、という事です。
「えっじゃあぼっちに人権はないわけ?」という訳でもないんですが
集団創作である以上、お相手をしてくださるキャラさんの人生に
なるべく干渉しようという試みは称賛されていいんじゃないかな。
皆が激エモだと目をみはるような関係でなくてもいいんです。
『俺とお前じゃなきゃ産まれなかったもの』みたいなのを
ぜひぜひ生み出してほしいと思います。
ちなヨズア語は梵語の阿吽の発音を流用してオームとか
ヘブライ語由来のアレフタヴとか…思ったんですけど
そこまでやっちゃうとちょっと
宗教関係の冒涜ライン超えるかなって思いました。
個人の感覚ですけど。
後はあくまでミステリアスでファンタジーな民であってほしいので
ヨズア民族はモデルが特定できないようにしたいかな。
前作での宗教モデルはカバラだったんですけどね。
獣人
獣と人が交わる事はできても、子を為す事は現在の科学技術では不可能である。
では何故獣人が存在しているのかというヒントは
各国共通の神話に記されていると信じられている。
「その女は夫と結ばれた末に、獣の子を産んだ。
獣に体を預けた為に、夫の種に獣が入り込んだからだ。
獣の繁殖力は悍ましい程に強く、
以下百代に渡りこの血脈は獣の血に穢された。」
若者、とりわけウェンディア人の中には
この神話に意を唱える者も多い。
人は獣人の一種であり、全ての人類は獣から進化した。
現在非獣人と呼ばれるものさえ人という名の獣に過ぎないというのが定番の対立命題である。
なお、猿の獣人は存在し、尻尾の有無や足の親指の位置などで非獣人とは区別されるため
人が猿から進化したという発想を持つものは居ないと言ってもいい。
然しながら、人類は神の子孫であるという命題を立証しているとされているのが
魔術の存在である。
この世界において魔術とは言葉とイコールであるため、
「言葉を話す事が神の子孫である証拠」と言い換えられる。
総じて獣人の発生についてはタブー視されている傾向にあり
学者でもない限り言及しないのが一般的。
従って「では、非獣人同士で交配した上、獣と交わったらどうなるのか」
という実験は倫理的に問題視され、実行に移すものはほぼ居ないだろう。
よしんば獣人を産んだとて、「獣人と交わっただけだろう」と言われておしまいである。
この世界の遺伝子学はまだ、そう進んでいない。
肉食の扱いについては、「言葉を話すかどうか」が共通価値観の鍵であり
豚肉を食べたからといって、豚の獣人が憤る事は無いだろう。(菜食主義者は多いかもしれない)
プリオン病
では何故獣人が存在しているのかというヒントは
各国共通の神話に記されていると信じられている。
「その女は夫と結ばれた末に、獣の子を産んだ。
獣に体を預けた為に、夫の種に獣が入り込んだからだ。
獣の繁殖力は悍ましい程に強く、
以下百代に渡りこの血脈は獣の血に穢された。」
若者、とりわけウェンディア人の中には
この神話に意を唱える者も多い。
人は獣人の一種であり、全ての人類は獣から進化した。
現在非獣人と呼ばれるものさえ人という名の獣に過ぎないというのが定番の対立命題である。
なお、猿の獣人は存在し、尻尾の有無や足の親指の位置などで非獣人とは区別されるため
人が猿から進化したという発想を持つものは居ないと言ってもいい。
然しながら、人類は神の子孫であるという命題を立証しているとされているのが
魔術の存在である。
この世界において魔術とは言葉とイコールであるため、
「言葉を話す事が神の子孫である証拠」と言い換えられる。
総じて獣人の発生についてはタブー視されている傾向にあり
学者でもない限り言及しないのが一般的。
従って「では、非獣人同士で交配した上、獣と交わったらどうなるのか」
という実験は倫理的に問題視され、実行に移すものはほぼ居ないだろう。
よしんば獣人を産んだとて、「獣人と交わっただけだろう」と言われておしまいである。
この世界の遺伝子学はまだ、そう進んでいない。
肉食の扱いについては、「言葉を話すかどうか」が共通価値観の鍵であり
豚肉を食べたからといって、豚の獣人が憤る事は無いだろう。(菜食主義者は多いかもしれない)
プリオン病
結婚の儀
結婚の儀:ウェンディア王国
【サムシング・オールド】
先祖代々伝わった、あるいは古くから大切にしている宝飾品等を贈りあい夫婦の契を交わす。
指輪は「太陽の日輪」「メビウス」を表すとし縁起がよいため、近代はこれを用いる事が多い。
言葉に魔力を持つこの大陸では、交互に誓いの呪文を詠唱する事によって儀式を完了する。
【呪文定形(改変OK)】
「我誓う。汝の道を照らす日輪となる事を。」
「我誓う。汝を側を離れぬ月輪となる事を。」
「我等の天命を捧ぐ、月と太陽の名の下に」
結婚の儀:尊華帝國
【三献の儀】
固めの儀と呼ばれるそれは男女が同じ酒を飲み交わす。
初めに男性が三度、次に女性が三度、最後に男性が三度の合計九度飲む。
言葉に魔力を持つこの大陸では、交互に誓いの呪文を詠唱する事によって儀式を完了する。
【呪文定形(改変OK)】
「八百万(やほよろず)、由縁の紫を誓わせ給へ。」
「八百万、妻恋の紅を契らせ給へ。」
「隆々たる家運の榮を神明に結び得たり。」
結婚の儀:ヨズアの民
【魔除けの赤】
神々へ捧げた贄(家畜など)の血を花嫁の額につける事で魔除けとする。
夫意外の誘惑という魔に屈しない貞淑の証でもあり、一晩は血をつけたまま過ごす。
古の昔は交互に誓いの呪文を詠唱する事によって儀式を完了していたが、古代ヨズア語を解るヨズア人がいなくなるにつれその文化は消滅した。近年若いヨズア人の中では、他国の呪文を流用することもあるという。
【サムシング・オールド】
先祖代々伝わった、あるいは古くから大切にしている宝飾品等を贈りあい夫婦の契を交わす。
指輪は「太陽の日輪」「メビウス」を表すとし縁起がよいため、近代はこれを用いる事が多い。
言葉に魔力を持つこの大陸では、交互に誓いの呪文を詠唱する事によって儀式を完了する。
【呪文定形(改変OK)】
「我誓う。汝の道を照らす日輪となる事を。」
「我誓う。汝を側を離れぬ月輪となる事を。」
「我等の天命を捧ぐ、月と太陽の名の下に」
結婚の儀:尊華帝國
【三献の儀】
固めの儀と呼ばれるそれは男女が同じ酒を飲み交わす。
初めに男性が三度、次に女性が三度、最後に男性が三度の合計九度飲む。
言葉に魔力を持つこの大陸では、交互に誓いの呪文を詠唱する事によって儀式を完了する。
【呪文定形(改変OK)】
「八百万(やほよろず)、由縁の紫を誓わせ給へ。」
「八百万、妻恋の紅を契らせ給へ。」
「隆々たる家運の榮を神明に結び得たり。」
結婚の儀:ヨズアの民
【魔除けの赤】
神々へ捧げた贄(家畜など)の血を花嫁の額につける事で魔除けとする。
夫意外の誘惑という魔に屈しない貞淑の証でもあり、一晩は血をつけたまま過ごす。
古の昔は交互に誓いの呪文を詠唱する事によって儀式を完了していたが、古代ヨズア語を解るヨズア人がいなくなるにつれその文化は消滅した。近年若いヨズア人の中では、他国の呪文を流用することもあるという。
伝承・神話まとめ
その道を知らないままに争いを続けた人類は神格によってまず滅ぼされかけた。次に憐れまれ、言葉を与えられた。これを用いて伝え合い、分かり合い、戦い合うように。(各地に残る神話)
子供は最も天命に近い存在であり、老人は最も人智に近い存在である。従って、天命と人智の狭間に当たる年齢の時、魔術師は最盛期を迎える。(魔術師共通の伝承)
ヨズア人は馬鹿のままならば滅びなかった(千年前のウェンディアの英雄の言葉)
感情は魔力を左右しない。人為によって魔術を左右できる方法は、呪文のみである。冷静さを失った瞬間、その魔術は綻びてゆくだろう。(魔術師共通の伝承)
子供は最も天命に近い存在であり、老人は最も人智に近い存在である。従って、天命と人智の狭間に当たる年齢の時、魔術師は最盛期を迎える。(魔術師共通の伝承)
ヨズア人は馬鹿のままならば滅びなかった(千年前のウェンディアの英雄の言葉)
感情は魔力を左右しない。人為によって魔術を左右できる方法は、呪文のみである。冷静さを失った瞬間、その魔術は綻びてゆくだろう。(魔術師共通の伝承)