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- ボツイントロ3
礼拝には遅刻したものの、どうにかこうにかたどり着いたあなた達。
急いで制服に着替えてその場に参列した。
- 司教……はぁ。
えー……なんだか途中で邪魔が入りましたね。
礼拝に遅れて来るなどというのは、信仰以前の問題です。
士気が下がって迷惑です。
皆さん、どうぞ反面教師としてあげてください。
- 騎士見習い……………。
騎士見習いはあなたの隣に座りながら、居心地悪そうに縮こまった。
司教はあなた達をぎろりと一瞥した後、再び説教に戻った。
- 騎士見習い……………あのさ………。
騎士見習いが小声で話しかけてくる。
- 騎士見習いさっき見た機械……みたいなやつ。
思うんだけど、あれも筋電義体なんじゃないかな。
アーツ……
つまりは、体の一部を義体化するという事だ。
修道会に入りたてのあなたの耳にも、その話は届いているだろう。
- 騎士見習いなんだかかわいそうだったな。
……なんか……
騎士団って、大丈夫なのかな?
……ボク達も、いつかあんな風にされるんじゃ……。
- 騎士見習いそ、それにさっ……
ロイヤル・スクエアのデモを見てると……
普通に暮らしてる人たちは戦争なんて望んでないんじゃ……。
俄に、大聖堂がしんと静まり返った。
礼拝が終わったらしい。
- 騎士見習いあ……
- 騎士見習いと、とりあえず、礼拝を終わらせなきゃね。
今、こんな事話しても仕方ないや……。
騎士見習いは長椅子を立ち、礼拝を締めくくる祈りの為に目を瞑った。
「太陽の名の下に」
修道士と騎士見習い達がそう輪唱し、本日の礼拝は終わる。
- 騎士見習い…………。
騎士見習いは不安そうにしている。