あなたは騎士見習いを静止し、
先程のパンをそのロボットに手渡してみるだろうか。

ロボットは恐る恐るそれを手にする。

後ろのダイナモライトが、こちらに近づいてきた。

  • ???
    おい、どこいった!?
  • ???
    ……!

ライトのコードをずるずると引きずりながら、その男性は現れた。
かと思えば、激しい剣幕であなた達のほうへ詰め寄る。

  • ???
    テメェら、こんな所になんの用事だ!

すると、手に持っていたライトを力いっぱいあなた目掛けて投げつけてきた。
がしゃんという音がし、床でライトが弾けた。

  • 騎士見習い
    ……ッ何すんだよ!?
  • ???
    くそっ、さっさと行くぞ!
    まだ終わってねぇだろうが!

男性はロボットに向かって吐き捨てるように言い放ち、
その手を引いて逃げるように路地の奥へと入り込んでいった。

  • 騎士見習い
    ……大丈夫?
    なにが起きてるんだ……

騎士見習いが気遣わしげにそう尋ねてくる。

……遅刻は確定だ。あなたはそう悟った。