ここはウェンディア王国王都・ウェント。
騎士修道会にてあなたは修錬を行っていた。

最近、城下広場(ロイヤル・スクエア)がやけに騒がしい。
それは、気にしまいとしても難しいところまできていた。

  • 騎士見習い
    ……よっ!おつかれさま。
    またやってるね、デモンストレーション。
    これのせいでパン買うのにさえ苦労しちゃったよ。
    でも優しいおじさんが居てさ、裏道を教えてくれたんだ。
    食べる?

それはあなたによく声を掛けてくれる騎士見習いの一人だった。
友人なのかもしれない。それは、あなただけが知っている事だ。

  • 騎士見習い
    何度取り締まっても、一定の周期でぶり返すらしいよ、あれ。
    戦争を辞めて欲しいのかなぁ?
    正直なんだか分かるような気もするんだけど……
  • 騎士見習い
    あっ、いけない!
    礼拝に遅れたら、司教(せんせい)の説教がまた長くなるよ。
    制服に着替える時間も必要だし……
    行こっ!

そう言いながら、騎士見習いは駆け出した。
しかし、修道会へ行く道はデモによって封鎖されていて……

  • 騎士見習い
    わっちゃぁ~……どうするよ、これ。

あなた達は人並みをかき分けて進もうと思ったが、
冷たい目と手に持った松明を向けられるばかりで前に進むことができなかった。

  • 騎士見習い
    ……別の道でも探してみよっか。

騎士見習いはそう言って、小さく祈りを捧げた。
太陽神様があなた達を導いてくださるようにと。

遠回りをしたり、行き止まりにぶつかったりしながら
あなた達はどんどん来た事のないような道へと誘われていく。

その時だった。

  • ???
    ……ア……

ダイナモライトの逆光を背負って、人型の何かがあなた達の前に立ちはだかったのだ。

  • 騎士見習い
    ……何!?

それはロボットと呼ぶにはあまりにグロテスクな代物だった。
ところどころが禿げた頭からコードが垂れていて……

まるで、死体が歩いているかのようだ。

  • ???
    ……キシ…キシ……
    ……タベモノ……
  • 騎士見習い
    ……食べ物……って言ってるのか?
    ぼ、ボクたちは食べ物なんかじゃ……!