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- ボツイントロ6
あなた達は大聖堂に戻った。
そこには司教が待ち構えていて……。
- 司教あなた達……。
あなた達二人の肩を、そっと抱いた。
- 騎士見習い司教……あの……?
- 司教あなたは……
私の説教の中に、納得のいく理由など一つもないと言いましたね。
- 騎士見習いえっと…………。
- 司教私は司教……神を語る立場ですから、
それがなんであれ、聖典の言葉を借りて自分の解釈を介入させ、
何かを正当化することには慎重にならざるを得ないのです。
説明不足でした。
魔術師のはしくれとして恥じ入ります。
司教は肩を抱く腕に力を込める。
その手は震え、目には涙が浮かべられていた。
- 騎士見習い……司教、泣い……?
- 司教すみません……
あなた達を導いてあげることができなくて……
すみ……ません……。
- 騎士見習い…………。
騎士見習いはおずおずと、迷うような手で司教とあなたを一緒に抱き返した。
- 騎士見習い司教は清らかですね。
これから先も、きっと血で汚れる事はないんでしょう。
- 騎士見習いボク……きっと戦います。戦うと、思います。
司教や、スクエアに居た人たちに、清らかなままでいてほしいから。
俯いた司教はどんな顔をしているのか……
あなたにも解らなかった。